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趣味×仕事×学び=有り難い+うれしい

ナショナルジオグラフィック誌の名カメラマンがそのノウハウを惜しみなく、手取り足取りのレベルで解説してくれている1冊だ。僕は写真に関しては下手の横好きで、上手く撮りたいなと思いながらも、いい写真が撮れる時とそうでない時があって、もちろん後者の方が圧倒的に多い。まあ、編集者としてはプロのカメラマンの方とも数え切れないほどの仕事をしてきたわけで、彼らの撮影に対する考え方やスキルみたいなものについては感覚的には理解していたつもりではある。僕自身も自分で写真を撮らなくてはいけないこともあるので、彼らの感覚をマネしたつもりで撮っていたのだけれども、ノウハウの表面をさらりと撫でて形だけマネしてきたようなものだ。今回、この本の翻訳査読と編集をしてみて、プロのカメラマンのノウハウの実体のようなもの、まあそれも表面的な理解でしかないんだろうけれども、実体の全体像ぐらいは少し見えた気がしている。そういう意味で、有り難く、うれしく、そして楽しい体験=仕事=学びだった。趣味で学びでなおかつ仕事なんて、こんな贅沢なことはない。